日記

低クオリティの弁当、本の感想、ときどきDA PUMPについて

2018/11/22の弁当と『極夜行』

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青梗菜とドライカレーの三色弁当(米も一色に入る)。肉をケチって人参のみじん切りを代わりに入れたけど、まぁ肉の方がおいしい。

 

『極夜行』読み終わった!!!!これは面白い!!!!!北極点の近くでは数ヶ月の間太陽が一日中上らない「極夜」という真っ暗な季節が来るんだそうで、それを体験して、久しぶりに太陽を見たらどう感じるのか知りたいと思った著者がひとり犬を連れて探検に出かける、という内容のノンフィクション。

 

とにかく説明がうまい!!様々なハプニングから、ほとんどいつも死が近くにある過酷な状況におかれることになるんだけど、だからこそ人間の生の本質のようなものを筆者は何度も悟る。原初の宗教だとか出生の体験だとか。そういう抽象的な思考の流れが見事に表現されていると思えば、頼りにしている月の光をかつて群馬県太田市で通い詰めたキャバクラ嬢にたとえてみたり、食糧が尽きかけて犬を殺すことを検討し始めた際に、殺すシーンの文章をほとんど自動的に脳が生成してしまったりと、ちょっと悪ノリしているような箇所も流れるような文章で書いてあって食いつくように読んでしまった。当然、闇夜やそれに降り注ぐ月光、吹雪、そしてようやく見られる太陽といった、この旅にかかわる具体的で壮絶な事項の描写も読み応えがある。ようやく夜が明けて太陽を見たシーンはこの本のクライマックスだと思うけど、上に書いたすべての要素が渾然一体とした文章のまとまりという感じで、すごいパワーみたいなものを感じた。

 

いやーほんと面白かった!皆さんも連休中にぜひ!

極夜行

極夜行